妊婦と読書 ― ことばは、今も。
本好きOLが妊婦になりました。妊娠生活と、読書記録を綴ります。
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おばあちゃんのこと
妊娠が発覚して、実家の母に伝えようかと思っていた矢先、母から「祖母が肺炎になって入院した」とメールがありました。
妊娠初期で体調が不安定な中、なんとかお見舞いに足を運びましたが、祖母は肺炎になってからあっけなく、3週間ほどで息を引き取りました。95歳でした。

今年の春先まで一人で元気に暮らしており、いつもしっかりしゃきっとしていて、自慢のおばあちゃんでした。
昨年、私の結婚をとても喜んでくれたおばあちゃん。涙ぐみながら、「幸せになってね」と言ってくれたのを覚えています。
肺炎になった当初はまだ意識がある段階で、多少の会話もでき、私が「子どもができたみたい」と伝えると、
うれしい、おめでとう
とゆっくりと口を動かしているのを聞き取ることができました。
その日が会話のできた最後の日でした。

もうおばあちゃんをひ孫に会わせることができなくなってしまったのが本当に残念でなりません。
おばあちゃんは祖父母のうち、生き残っていた最後の一人だったので、
これで私にとってのおじいちゃん、おばあちゃんが全員いなくなってしまったのだと思うと寂しい気持ちになります。

きっとこれが世代交代の時期なのでしょう。
おじいちゃん、おばあちゃんがみんないなくなって、
お父さん、お母さんだった人が、おじいちゃん、おばあちゃんにステップアップし、
子どもだった私たちがお父さん、お母さんになる。
こうして命は引き継がれていくのだと漠然と思いました。

おばあちゃん、私、幸せになるから見守っていてね。
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はじめての産婦人科(8月1日)
8月1日。今振り返ってみると妊娠6週目。初めて産婦人科に行きました。
今まで産婦人科に通ったことがなかったので、ハラハラドキドキ。
分からないなりにネットで近隣の病院探しをし、“何となく良さそう”な病院を予約。
病院に行く前にしっかりトイレに行って、ついた途端、尿検査をします、と言われて困ってしまう始末。
頑張って出して下さい、と言われてもね。慌てて水をがぶ飲みしました(笑)

赤ちゃんが見えるのかしら…とわくわくしながら頑張って超音波検査に挑み、これが写真です、と見せられました。
感動の対面!わあ…わ?赤ちゃんはどこ?
胎嚢しか映っていない。留守かね?(そんなわけがない)

思っていたより来院するタイミングが早かったようで、赤ちゃんは確認できず、診察は呆気なく終わってしまいました。
わざわざ休暇を取った意味なし!!
でも無事子宮内妊娠であることは確認できたし、最近疲れやすく、体調が良くなかったため、家で寝ることができて良かった、
としましょう。
又吉直樹「火花」(文藝春秋)
お笑い芸人を描いているのに、悲しい作品だと思った。



若手お笑い芸人の徳永は、花火大会の余興で一緒になったことをきっかけに先輩芸人の神谷と知り合う。
神谷は余興の場でお客さんに地獄、地獄とひたすら怒鳴り散らし、初対面の徳永にいきなり自分の伝記を書くよう命じるなど、普通の人から見たら「おかしな人」でしかないが、徳永はそんな神谷をなぜか尊敬し、師匠と仰ぐ。その後、徳永が芸人をやめるまでの長年に渡る二人の不思議な「師弟関係」を描いて物語は進んでいく。
面白いことに、徳永の一番近くにいるはずの相方はあまり出てこない。小説のほとんどが徳永と神谷のエピソードで構成されている。

神谷は一般人としては社会不適合な存在であり、突然見知らぬ人に怒鳴り散らしたり、女に貢がせたお金で後輩に奢ったり、最終的には借金をふくらませ、突如謎の肉体改造を行ったりと「ヤバいやつ」ではあるが、独自の芸人魂と信念をを持ち、単純で純粋な男である。そのある意味真摯に芸人として生きる姿に惹かれる人がいるのだ。それが彼を養っている女性だったり、彼を師と仰ぐ徳永だったりする。

悲しいのは後輩である徳永のお笑いコンビ、スパークスのほうがそこそこ売れるようになり、テレビ出演も果たし、やがて解散という着地点を見つけるのに比べ、神谷は売れることもなく、芸人という生き方から一生抜け出せないと想像させられる点だろう。彼は永遠に芸人なのだ。たとえ売れていなくても、テレビに出られなくても。神谷は破滅的な運命をたどり、彼のこの後を考えると絶望的な気持ちになる。

芸人を目指しても、売れるのはほんの一握りの人間で、多くの芸人は貧乏暮らしのまま解散を迎える。たとえ売れてもそれがいつまで続くかはわからず、世間は冷たい。そんな芸人の世界の厳しさを改めて感じさせる小説でもある。
ただ、後半のシーンで神谷が、芸人に引退などない、芸人一人一人が絶対必要な存在なのだ、と説くシーンで、芸人の熱い思いのようなものを感じ、そこが彼らの、そしてこの小説の救いになっているように思えた。神谷の主張はもしかしたら又吉氏自身の信念なのかもしれない。

妊娠したかも?から妊娠発覚まで(7月26日)
入籍から11か月、新婚旅行から帰ってきて少し経ったタイミングで、突然発覚した妊娠。

妊活をしている人には申し訳ないくらい、あっという間に、本当に簡単に妊娠してしまいました。
基礎体温すら測っておらず、そろそろ妊娠に向けて何かしたほうがいいのかな?なんて話し始めていた矢先の妊娠発覚でした。

妊娠に気づいたきっかけは、多くの人がそうであるように、生理が遅れていたこと。
あれ?今月生理が来ないのかしら?もしかして妊娠?と思いつつ、何日も経っていくうちにだんだん不安に。
本当に妊娠していたらどうしよう。妊娠したら、これまでのような自由気ままな生活、例えば会社帰りにふらっと好きな洋服のお店に寄って帰るようなことができなくなる、これからどんどん体が不自由になる、そして子どもが生まれたら責任を持ってその子を育て続けなければならない…とほとんど恐怖のようなものがのしかかってきて、今日こそ生理が来ないかな、今日こそ来ないかな、とチェックする毎日。
上記の通り、妊活をしていたわけではないので、心の準備ができていなかったのでした。
夫に「生理が遅れている。もしかして妊娠したかも!」と話しても「そんなに簡単に妊娠するわけないよー」と夫もとりあってくれない状況。

しかし、生理が一週間以上遅れたあたりで、これは妊娠したに違いない、と確信し、すると急に理由もなくなぜかわくわくしてきたのです。私は今、妊娠という貴重な経験の入り口に立っているのかもしれない!

生理予定日から9日経った7月26日、初めて妊娠検査薬を購入。尿をかけて1~3分ほど待つと、陽性の場合、赤い線が出てくる、というが…尿につけた途端、1分も待つことなく(おそらく10秒くらいで)、赤い線が出てきた!
これは、明らかに妊娠している!!と慌てて夫に妊娠検査薬を見せつけました(笑)!

それからの夫の変貌ぶりときたら!
さっそく妊娠・出産に関する本をAmazonでポチり、料理をはじめとする家事を着々とこなし始めた!まだつわりの症状もなく、元気だから私もやるよー、と言っているのに、てきぱき作業をこなしてくれて、なんとありがたいこと。

妊活で苦労している人もたくさんいると知っているので、こんなにすんなりとおなかに赤ちゃんが宿ったのはとても恵まれていることなのだと思います。これから体に気をつけて、大切に育てていきたいと思います。


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日本子どもの本研究会全国大会に行ってきました
日本子どもの本研究会全国大会

以前から、子どもの本について学んでみたいなと思っており、日本子どもの本研究会という一般社団法人が主催する全国大会に行ってきました。私は会員ではありませんが、日本子どもの本研究会はこうした催しの参加を非会員にも認める、開けた団体のようです。

まずは落合恵子さんの記念講演を拝聴。
さすがとてもお話が上手で、カッコいいおばさまでした。72歳という年齢を聴いてびっくり。こんな70代になりたいものだわ。
落合恵子さんと言えば、子どもの本専門店クレヨンハウスのイメージがありますが、事前にプロフィールなどを確認したところ、最近は政治的な活動が目立つ様子。いったいなぜ?と思いましたが、「子どもには良い本を与えていればそれで十分、というわけではない。いくら本の中の世界が素晴らしくても現実の世界が伴っていなければダメ。子どもたちのためにより良い社会を作っていくことが大人の使命。落ち着いた世の中でなければそもそも本を楽しむこともできない」といった趣旨のお話に納得。

ご自身の母親の話や、母親に読み聞かせをしてもらった時の記憶、母を介護した時のこと、政治に対する不満、最近執筆した本の話など、話題は多岐に渡っていましたが、とても面白かった。
特に、母親が親戚から離縁されても、非嫡出子として落合恵子さんを一人で産もうとしていた際に、近所の老夫婦が毎朝ひっそりと卵を届けてくれたというエピソードが良かった。何より、その老夫婦が恵子さんの母親に対し、「一人でかわいそうだから卵をあげる」と言うのではなく、「卵が余ってしまって困っているから、食べてくれる?」と言って卵を渡したというエピソードに人の温かさ、心の豊かさを感じてジーンとしてしまいました。(涙ぐんでいるお客さんも)

そのあとはワークショップで、読書のアニマシオンに参加。アニマシオンのなんたるかをあまり理解せずに参加したのですが、今回は、皆で共通の本を読み、クイズを作り、チーム戦でクイズに回答する、といった取り組みを経験しました。
限られた時間に、大人のみが参加するワークショップだったので、通常小学校などで導入するときとは少し異なるやり方でのワークショップだったようですが、なかなか白熱して面白かったです。そのクイズの特性から、表面的な理解にとどまってしまう恐れがありそうな取り組みだなとは思いましたが、本が嫌いな子、苦手な子にとってはゲーム形式で本と向き合え、読書への心の障壁が薄れて良いかもしれない、と思いました。

それにしても年齢層が高かった…60代が中心、といった印象だったので、定年後の読書ボランティアの方が多かったのかしら。
若い人ももっと興味を持ってもよいのでは?と思ってしまいました。