FC2ブログ
母の本棚、子どもの本棚 ― ことばは、今も。
本好き母が、自分で読んだ本、子どもに読んであげた本を紹介します♪妊娠中の記録も。
プロフィール

ようこ

Author:ようこ
本が好き!雑誌が好き!な30代OLです。2018年3月、男の子を出産、母親になりました。

これまでの訪問者数

最新記事

カテゴリ

最新トラックバック

月別アーカイブ

最新コメント

フリーエリア

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

工藤勇一「学校の「当たり前」をやめた。―生徒も教師も変わる!公立名門中学校長の改革」(時事通信社)
しばしば耳にする有名公立中学校、千代田区立麹町中学校。遅ればせながら、その取り組みについて改めて知りたくなり、手にしたのがこちらの本。



宿題なし、中間・期末テストの廃止、担任制の廃止など、麹町中学校の取り組みは、ただぞれだけ聞くと、大丈夫なのか?と思ってしまうようなものもあるが、本書を読むとその背景にある工藤校長先生の意図、思想がとてもよく分かる。

この本に繰り返し書かれているのは、学校の「上位目的」のためにすべきことを考え、「手段を目的化する」ような慣習にとらわれてはいけない、ということだ。学校は子ども達が「社会でよりよく生きていけるようにする」ためにある。そのためには、子ども達が自ら考え判断できるようにする、つまり自律が大切だと説く。言われてみればシンプルなことだが、確かにこういった学校の「目的」を我々は見失いがちで、学習指導要領という「手段」の通りにこなすことが目的化してしまうなど、手段が目的化してしまいがちである。

極端に思われる取り組みも、本書をきちんと読めば納得がいく。定期テストがない代わりに、単元ごとの小テストと範囲を指定しない実力テストを行い、日々の知識の定着と実力測定が行われる。固定担任制廃止の代わりに、先生はチーム式で対応。クラス対抗での体育祭を廃止する代わりに1日限りのチームを組む。生徒の服装のルールはPTAを中心に決定する―どれもその目的が明らかで、且つ理に適う代替案がとられている。

こんな授業が受けられるなんてうらやましいなと感じたのは「社会とシームレスな問題解決型カリキュラム」だ。生徒にこうなってほしいと願う姿(コンピテンシー)を明確にし、それに応じたカリキュラムが組まれており、大学生も交えてのプロジェクトに取り組む合宿や、旅行会社とのタイアップによる企画型取材旅行、疑似インターンシップ、模擬裁判、部活動の代わりにアフタースクール、など魅力的な取り組みが多く、他の公立学校でも是非導入してもらいたいと思った。

本書に書かれているこれらの取り組みの中で唯一大丈夫かな?と気になったのは、宿題の廃止ぐらいだった。宿題は家庭学習の習慣化に役立つように思う上、すでに理解していることに取り組む際も、分かっていることを繰り返すことで知識の定着に役立つように思うからだ。
それ以外の取り組みについては、先進的な一部の学校のみならず、是非多くの学校でも取り組んでもらいたいものだなと感じた。
スポンサーサイト



北野唯我「転職の思考法」(ダイヤモンド社)
今すぐ転職を予定しているわけではないが、長いキャリアを考えていく上で転職についての知識も持っておいたほうがよいだろうと思い、手に取ったのがこちらの本。



この本で最も主張されているのは、転職は悪ではなく自分自身を、更にはこの社会を変えていく上で必要なものであるということ。そして転職先を決める上での主軸となるのは、自分のマーケットバリューを高めるための転職をしよう、という考え方である。
この本に従って伸びている業界に身を置くこと、自分の市場価値を高めることを重視すると、おのずと大企業ではなく、ベンチャー企業への転職となりそうだ。長い目で見て、スキルを身につけ、市場の中で生き残るためには確かにそういう選択肢もあるのだろうだが、人によって向き不向きがある考え方ではあるなと思った。
転職エージェントのビジネスモデルや中途採用のからくりについて書かれている章は興味深い。また、後半の「自分にラベルを貼れ」「好きなことの見つけ方」などの内容は転職しない人でも日々の仕事の中で生かせそうだ。

ワーキングマザーの身からすると、この本に欠けている部分で重要なのは、キャリアと家庭の両立をどう図るかということだろう。これは難しい問題であり、時短勤務でキャリアダウンしてしまうことは希望していないが、かといって子なしの社員と全く同様に扱われて業務過多になっても家庭とのバランスが崩れ、こなしきれない。その微妙なバランスをとれる会社を選ばないと苦しむことになる。そして子どものいる社員に対してのスタンスは会社によって大きく異なるであろうから、そこをいかに転職前に調査できるかがワーキングマザーには重要なことだろう。そのあたりにも触れてほしかったが、物語の主人公は若い男の子であるし、読者ターゲットが限定されるから難しいいのかもしれない。

それにしても物語に出てくる会社が極端にひどい会社で、その上主人公の青野が優柔不断な上に人が好すぎるので、読んでいてやきもきしてしまい、こんな会社だったら早く転職したほうがいいよ…と突っ込みたくなってしまった。
またキャリアを考えるにおいて時々読み直したい一冊だ。
1歳の絵本、2歳の絵本
子どもの本についてのブログ更新を怠っているうちに、息子は二歳半になってしまいました。
そこで今回はこの更新をサボっていた期間を振り返って、1歳の頃と2歳になってからの子どもの読書の状況を比較してみたいと思います。
2歳になって変わったと思うことは、①ストーリー性のある絵本を楽しめるようになった、②自分の好みが出てきた、③絵本の内容を覚えて自分で説明できるようになった の3点です。
1歳の頃は谷川俊太郎の「もこもこもこ」など、大人が読むと???な音の響きを楽しむタイプの絵本や、ものの名前を覚えるための絵本を中心に読んでいました。
ところが2歳になってからは「ぐりとぐら」のシリーズなど文章量が多く、ストーリーのあるものも楽しめるようになってきています。
また、ご多分に漏れず、息子は電車や車、そしてアンパンマンが大好きなので、その手の絵本を好んで読みたがるようになり、「カンカンカン でんしゃがくるよ」や「アンパンマン大図鑑 公式キャラクターブック」を好んで眺めています。




特に「アンパンマン」は大のお気に入りで、時間があればぱらぱらとめくって眺め、これまた乗り物系のキャラクターに関心を持って「これなあに?」などと尋ねてきます。ちょっと高い本ですが買った甲斐がありました!
そして、最近感心しているのが、時々一人で絵本をめくっては内容を説明していることがあること!きちんと内容を覚えて理解しているのだなーとびっくり。絵を見て「うさぎさん、ごはんたべてる!」など状況を説明することもできます。

コロナの影響でおうち時間が増えたこともあり、どんどん絵本が増えている我が家。なかなかブログでの紹介が追いつきませんが、絵本ブログも更新していきたいと思います。
三島由紀夫「夏子の冒険」(角川文庫)



物語の冒頭から最後のオチまでユーモアにあふれ、こんな三島作品があったとは!と驚かされた。
主人公の夏子は、裕福な家庭で育った20歳の魅力的な女性。数多くの男性からの誘いを受けてきたが、自分が求めるような情熱を持ちえない彼らに物足りなさを感じ、結婚ではなく修道院に入る道を選ぶ。しかし北海道の修道院に向かう道すがら、情熱的な目を持つ青年・毅を見つけ、無理やり彼の後をついていくことにする。毅は愛する女性の命を奪った憎き熊の敵をとりに行くのだという。こうしてお嬢様の熊退治の旅がはじまるのであったー。

物語に登場する女性たちがみな個性豊かで魅力的である。夏子は同姓から嫌われそうなタイプの女ではあるが、お嬢様らしからぬ行動力を持ち、頭の回転も速く、何より勇敢だ。そしてそんな夏子を心配して珍道中を繰り広げる、夏子の祖母・伯母・母の中高年三人のやり取りが面白い。彼女たちもいかにも金持ちの都会のマダムという感じではあるが、とんちんかんな祖母や泣いてばかりいる伯母、その中では割と冷静な母と、三人とも悪い人たちでは決してなく、その言動にふふふと笑ってしまう。さらに物語の中盤で暗躍する不二子と夏子の、毅をめぐっての静かなバトルも面白い。そんな女性たちと比べると、男性陣の存在はぱっとせず、物語のヒーローである毅ですら、なんとなく印象が薄いように思えてしまう。

また、夏子が電報を打って家族を宿にとどめようとしたり、野口の家で毅を待ち伏せをするあたりなど、この時代ならではのコミュニケーションがある点も魅力だ。今ならスマホ一台ですべてが解決してしまってお話が成り立たないだろう。下手をすれば夏子の居場所などGPSで一発丸わかりだ。
一方で、ユーモアあふれるストーリーの中に、この時代の女性が抱える閉塞感のようなものも感じて、その点に少し悲しくなった。成人したら、どこか家柄の良い家に嫁いで奥様として家に縛り付けられるしかなかった女性。そんな未来に夏子のようなはねっかえりの娘が悲観的になるのも無理はない。今の時代に夏子が存在していたらどうだろう。もっと気ままに自由恋愛を楽しんだのではないだろうか。
上杉恵理子「弱者でも勝てるモノの売り方 お金をかけずに売上を上げるマーケティング入門」(ぱる出版)
以前からマーケティングについて勉強したいなと思っていたものの、何から読んだらよいのかわからず、簡単で気軽に読めそうなこちらの本を購入。



本書では、つぶれかけた喫茶店の店主エミが謎の常連客星さんの指導によりお店を復活させていく、というストーリーを通じて、マーケティングの基礎の基礎を学ぶことができる。
本書に書かれている分析手法などは下記の通り。

◎3C分析…「自社」をスタートに、自社でできること・顧客が求めること・他社が提供できることを分析する。
◎STEP分析…市場を俯瞰したうえでターゲティングを行い、自社のポジションを定める。
◎4P分析…Product/Price/Place/Promotion の4つすべてが商品だと捉える。
◎消費行動モデル…AIDMAからAISAS、SIPSへ。SNS時代の消費者行動を掴む。
◎クロスSWOT分析…コモディティ化を打破するため、競合他社の中での自社の立ち位置を分析する。
◎マーケティング・ホイールで進化し続ける。

今までマーケティングをしっかり勉強したことはなかったが、STEP分析などすでにやったことのある手法もあり、今までの仕事の取り組み方を振り返る良い機会にもなった。
薄くてすぐに読めてしまう本だけれど、自社に当てはめてこの本に書かれている分析をじっくりしようとすると、それなりに時間がかかると思われる。折に触れて読み返し、仕事に役立てたい。