妊婦と読書 ― ことばは、今も。
本好きOLが妊婦になりました。妊娠生活と、読書記録を綴ります。
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日本子どもの本研究会全国大会に行ってきました
日本子どもの本研究会全国大会

以前から、子どもの本について学んでみたいなと思っており、日本子どもの本研究会という一般社団法人が主催する全国大会に行ってきました。私は会員ではありませんが、日本子どもの本研究会はこうした催しの参加を非会員にも認める、開けた団体のようです。

まずは落合恵子さんの記念講演を拝聴。
さすがとてもお話が上手で、カッコいいおばさまでした。72歳という年齢を聴いてびっくり。こんな70代になりたいものだわ。
落合恵子さんと言えば、子どもの本専門店クレヨンハウスのイメージがありますが、事前にプロフィールなどを確認したところ、最近は政治的な活動が目立つ様子。いったいなぜ?と思いましたが、「子どもには良い本を与えていればそれで十分、というわけではない。いくら本の中の世界が素晴らしくても現実の世界が伴っていなければダメ。子どもたちのためにより良い社会を作っていくことが大人の使命。落ち着いた世の中でなければそもそも本を楽しむこともできない」といった趣旨のお話に納得。

ご自身の母親の話や、母親に読み聞かせをしてもらった時の記憶、母を介護した時のこと、政治に対する不満、最近執筆した本の話など、話題は多岐に渡っていましたが、とても面白かった。
特に、母親が親戚から離縁されても、非嫡出子として落合恵子さんを一人で産もうとしていた際に、近所の老夫婦が毎朝ひっそりと卵を届けてくれたというエピソードが良かった。何より、その老夫婦が恵子さんの母親に対し、「一人でかわいそうだから卵をあげる」と言うのではなく、「卵が余ってしまって困っているから、食べてくれる?」と言って卵を渡したというエピソードに人の温かさ、心の豊かさを感じてジーンとしてしまいました。(涙ぐんでいるお客さんも)

そのあとはワークショップで、読書のアニマシオンに参加。アニマシオンのなんたるかをあまり理解せずに参加したのですが、今回は、皆で共通の本を読み、クイズを作り、チーム戦でクイズに回答する、といった取り組みを経験しました。
限られた時間に、大人のみが参加するワークショップだったので、通常小学校などで導入するときとは少し異なるやり方でのワークショップだったようですが、なかなか白熱して面白かったです。そのクイズの特性から、表面的な理解にとどまってしまう恐れがありそうな取り組みだなとは思いましたが、本が嫌いな子、苦手な子にとってはゲーム形式で本と向き合え、読書への心の障壁が薄れて良いかもしれない、と思いました。

それにしても年齢層が高かった…60代が中心、といった印象だったので、定年後の読書ボランティアの方が多かったのかしら。
若い人ももっと興味を持ってもよいのでは?と思ってしまいました。
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第23回東京国際ブックフェア
昨日から明日まで3日間にわたって行われている、東京国際ブックフェアに行ってきた。

book

今年は例年と開催時期や主旨を変更し、一般読者をターゲットにすると聞いていた。
確かに休日だったこともあり、来場者は8割がた「読者」のカードを首から下げていた。
しかし、入場してまず受けたのは、「あれ?会場狭くなった?展示数もかなり減った?」というマイナスの印象。
単なる本の展示に終わっているブースも多く、わざわざビックサイトまで足を運ぶメリットが感じられないように思えた。

トークショーも数多く開催しているので、作家などのトークを聴きたい人にとっては意味のあるイベントだったかもしれない。
また、子ども向けのコーナーも多く設けていたので、子連れのお客さんは楽しめるのかもしれない。
しかし、それ以外の人にとっては、ちょっとがっかりするブックフェアだったのではなかろうか。
出版業界の衰退を感じさせられたような・・・。
角田光代×千田善対談「ぼくたちは戦場で育った」
昨日は、「ぼくたちは戦場で育った」の日本語版出版を記念したトークイベントに行ってきた。

★☆「ぼくたちは戦場で育った」とは☆★



子ども時代にサラエボ包囲戦を経験した人たち(1974~1992年生まれの人たち)に対し、自身も戦争経験者であるヤスミンコ氏が、「あなたにとって戦時下の子ども時代とはなんでしたか?」と呼びかけ、集まったショートメッセージをまとめた本。旅先で本書と出会った作家の角田氏が翻訳を行い、千田氏の監修のもと、日本語版の出版が実現した。


★☆「サラエボ包囲戦」とは☆★
1992年~1995年に起こった戦争。ボスニア・ヘルツェゴビナの首都、サラエボが包囲され、多くの一般市民が犠牲になった。

当初は角田氏、千田氏お二人のみのイベントの予定だったが、急遽、原書の編者であるヤスミンコ氏も来日。
トークイベントでは、監修者の千田氏によるユーゴ紛争とサラエボ包囲戦が起こった歴史的背景等の説明、サラエボの紹介から始まり、角田氏とヤスミンコ氏の出会い、ヤスミンコ氏の体験談、本作りの苦労など話題が多岐に渡った。
あれもこれも書くと長くなるので、印象に残ったお話をいくつか。

★顔のない「数字」から顔のある「固有名詞」へ
例えば戦争の報道では、「何日に何人が死亡」という数字だけが一人歩きをする。そして戦争が長引けばやがて数字すら報道されなくなる。そこには戦場で生活する一人ひとりの顔がない。
しかし本書ではコメントを寄せた人の生年月日と氏名を入れている。そのことによって、戦時下を生きた一人ひとりの人間のあり方が生々しく伝わってくる。
サラエボ旅行中に死者の生年月日と名前が刻まれたトンネルを見て、当時いかに幼い子供たちがたくさん亡くなったかを痛感したと、角田氏は涙ながらに語っていた。戦争を無味乾燥な「数字」ではなく、「固有名詞」で捉えることの重さを感じた。

★ユーモアという武器
本書に書かれているのは、辛く恐怖に満ちた戦争体験――だけではない。そこには日常があり、笑顔すらある。
印象的だったのは、サラエボの人たちの持つ独特のユーモアだ。彼らは戦争さえもジョークに変えてしまう。トークイベント中もヤスミンコ氏からいくつものジョークが紹介された。日本人の感覚からしてみると不謹慎にも思えるが、ユーモアは誰も傷つけない武器、すなわち自分を守るものだという角田氏の話が印象的だった。戦時下でも楽しみを忘れないということは彼らにとって精一杯の抵抗だったのだ。

★同世代が戦争経験者であるということ
原書の編者、ヤスミンコ氏は1988年生まれ。そしてこの本にコメントを寄せてくれた人々は、先述のとおり、70年代から80年代生まれの人たちだ。つまり、ちょうど私と同世代の人々が戦争経験者として語っているということになる。
われわれ日本人にとって「戦争経験=祖父母から聞くもの」、という認識があり、ともすると戦争は過去のことだと思いがちだが、サラエボの若い世代が戦争を語ることによって、戦争は過去のものでも、ある地域に限られたものでもないのだと気づかせてくれる。

しかし、会場を見まわしたところ、想像していたよりも来場者の年齢層が高く、私と同世代の人々が少なかったのがちょっと残念だった。


肝心の本はまだ買ったばかりで通読できていないので、全部読み終わったら改めて感想などをまとめたい。
また、自分の知識のなさを痛感したので、この機会に旧ユーゴスラビアやユーゴ紛争について学びたいと感じた。
「食器と食パンとペン」オープニングトークセッション
最近お気に入りのブログに「食器と食パンとペン」というのがありまして。
安福望さんというイラストレーターさんが一日一首、好きな現代短歌に絵をつけて投稿する、というもの。
数か月前、引き寄せられるように偶然twitterを通じて、このブログと出会い、
落ち込んでいた時に、胸に響く短歌の数々と、その淡いイラストに癒されたのでした。

このブログが書籍化されると最近知り、しかもその発売イベントとしてトークセッションを
かもめブックスでやる、というので、これも何かのご縁、と昨日会社帰りに行ってきました。

安福さんはイラストのイメージ通りの、やわらかくて飾らない印象の素敵な女性でした。
もちろん本もゲットし、サインももらってきました♪

かもめブックスには初めて行きましたが、こじんまりとした中に置かれている本のセンスが良く、いろいろと衝動買いをしそうに…!校正会社さんが開いた本屋さんって、珍しいですが素敵ですね。

購入した「食器と食パンとペン わたしの好きな短歌」は、かわいい本なので、ゆっくりと眺めて味わって、またそのうち感想を書きたいなと思います。