妊婦と読書 ― ことばは、今も。
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アラン・著、白井健三郎・訳「幸福論」(集英社文庫)


フランスの哲学者、アランによる幸福論。
精神状態、、家族、夢、死者など非常に幅広いテーマによる93の章で成り立っており、各章3ページほどでまとめられているので、隙間時間などに少しずつ読み進めるのに適している。
病は気から、心の健康と体の健康には関連性がある、強く望み行動すれば願いはかなう―ここで論じられている内容の多くは現代の日本人にとってもなじみやすく、決して小難しいものではないはずだ。
しかし、読んでいてもなかなかすんなりとは頭に入ってこない。これはおそらくアランのせいではなく、訳が古くて日本語としてこなれていないのが原因だろう。

非常に幅広いテーマを扱っているが、その中でも特に私が気に入ったテーマを3点紹介したい。

22・宿命
自分のした判断や自分のやっている職業に対し、自ら文句を言ってはいけない。過去を当てにすることは過去を嘆くのと同じくらいばかなこと。勉強しなかったことを後悔するくらいなら今から学べ。反対に過去に勉強したことを自慢しても今していないのならまったく意味のないことである、とアラン。「今」行動を起こしていない自分への戒めとなりそうなメッセージである。

48・幸福な農夫
人間にとって最も良いのは、人の命令に従うのではなく、自ら作り上げ、自らの意志で行う自由な労働である、とアランは言う。人に従っているだけの労働は一見楽だが、退屈でやがて人を不幸にさせるだろう。自分で考えることを忘れないようにしたい。

51・遠くを見よ
陰鬱な状態になっている人は視野が狭くなっており、深くものを考えすぎ、安らぐ余裕を失った人である。自分のことばかり考えすぎるな、遠くを見よ、とアランは言う。これはまさにその通りで、悩めば悩むほど考えが縮こまり、どんどんと泥沼に足をとらわれていくもの。教訓にしたい章だ。

この本のどの点が心に響くかは、人それぞれ異なるだろうし、同じ私という人間でも、その時の精神状態や人生経験によって変わってきそうだ。人生の折々で読み返してみたい本ではある。




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