妊婦と読書 ― ことばは、今も。
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川上昌直「ビジネスモデル思考法」(ダイヤモンド社)
会社でビジネスモデルを考えるプロジェクトに参加している関係で、読破。

ビジネスモデル思考法 ストーリーで読む「儲ける仕組み」のつくり方ビジネスモデル思考法 ストーリーで読む「儲ける仕組み」のつくり方
(2014/11/13)
川上昌直

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物語を通じてビジネスモデルの作り方が紹介されていくという「もしドラ」式の本。
赤字経営が続いているシューズメーカーを立て直すため、セールス部の須藤が全く新しいビジネスモデルを構築し、成功を収めるまでのストーリー。
ビジネスモデル構築のための主なポイントは下記の通り。

・ニーズではなく、顧客が「片づけるべき用事」(顧客が本当に求めているものは何か)に着目することが大事
・儲ける仕組みはハイブリッド・フレーム(右脳(顧客満足)と左脳(利益)の両方を同時に思考すること)で生まれてくる
・ビジネスモデルの要素としては「顧客価値」と「利益」の2つの軸と「プロセス」にWho・What・Howの3要素を入れ込んだ「9セルメソッド」を埋めていく形で考える
・顧客が問題意識を持ってから商品を購入し、廃棄してアップグレードするまでの「顧客の活動チェーン」を作成し、どこに課金ポイントがあるかを考える。通常は「購入」の部分しか考えないことが多いが、購入前・購入後にも課金ポイントはある

物語の中で、ゼミ生の発表あるいは社員の調査という形で、さまざまな企業の事例が載っているのも興味深く、多くの企業への応用がききそうである。個人的には、ジョージ・ルーカスの映画におけるビジネスモデルが大胆で面白かった。

ただ、この書籍に載っているビジネスモデルを模倣してもただの二番煎じになってしまう。各社さまざまな制約などがある中で独自のビジネスモデルを構築するのはなかなか難しいだろうが、「9セルメソッド」や「顧客の活動チェーン」を取り入れてビジネスモデルを考えてみたい。


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河出書房新社の「日本文学全集」
読みたい本は常にたくさんあるけれど、今最も気になっているのが、河出書房新社の「日本文学全集」。
http://www.kawade.co.jp/nihon_bungaku_zenshu/

書店でも大きく宣伝しているこちらの全集、何よりも魅力的なのは、
今をときめく人気作家たちが古典翻訳を担当しているところ。

「竹取物語」を 森見登美彦氏が、
「伊勢物語」を 川上弘美氏が、
「更級日記」を 江國香織氏が翻訳。
そしてトリは角田光代氏の「源氏物語」!(これはさぞかし大変だろう)
有名古典作品を作家たちがどんな言葉で甦らせるのか、とても興味深い。

古典好きにとっては「女殺油地獄」なんてマニアックな作品が選ばれているのも、いとをかし。

昨年11月に「古事記」が出版され、2018年までかけて随時出版されていく模様。
全30巻のラインナップは下記の通りだそう。

1:古事記 池澤夏樹 訳[新訳]

2:口訳万葉集 折口信夫
百人一首 小池昌代 訳[新訳]
新々百人一首 丸谷才一

3:竹取物語 森見登美彦 訳[新訳]
伊勢物語 川上弘美 訳[新訳]
堤中納言物語 中島京子 訳[新訳]
土佐日記 堀江敏幸 訳[新訳]
更級日記 江國香織 訳[新訳]

4:源氏物語 上 角田光代 訳[新訳]

5:源氏物語 中 角田光代 訳[新訳]

6:源氏物語 下 角田光代 訳[新訳]

7:枕草子 酒井順子 訳[新訳]
方丈記 高橋源一郎 訳[新訳]
徒然草 内田樹 訳[新訳]

8:今昔物語 福永武彦 訳
宇治拾遺物語 町田康 訳[新訳]
発心集・日本霊異記 伊藤比呂美 訳[新訳]

9:平家物語 古川日出男 訳[新訳]

10:能・狂言 岡田利規 訳[新訳]
説経節 伊藤比呂美 訳[新訳]
曾根崎心中 いとうせいこう 訳[新訳]
女殺油地獄 桜庭一樹 訳[新訳]
仮名手本忠臣蔵 松井今朝子 訳[新訳]
菅原伝授手習鑑 三浦しをん 訳[新訳]
義経千本桜 いしいしんじ 訳[新訳]

11:好色一代男 島田雅彦 訳[新訳]
雨月物語 円城塔 訳[新訳]
通言総籬 いとうせいこう 訳[新訳]
春色梅児誉美 島本理生 訳[新訳]

12:松尾芭蕉 おくのほそ道 松浦寿輝 選・訳[新訳]
与謝蕪村 辻原登 選[新釈]
小林一茶 長谷川櫂 選[新釈]
とくとく歌仙 丸谷才一 他


13:夏目漱石 三四郎
森鷗外 青年
樋口一葉 たけくらべ 川上未映子 訳[新訳]

14: 南方熊楠 神社合祀に関する意見
柳田國男 根の国の話 他
折口信夫 死者の書 他
宮本常一 土佐源氏 他

15:谷崎潤一郎 乱菊物語、吉野葛 他

16:宮沢賢治 疾中、ポラーノの広場 他
中島敦 悟浄出世・悟浄歎異 他

17:堀辰雄 かげろうの日記 他
福永武彦 深淵 廃市 他
中村真一郎 雲のゆき来 

18:大岡昇平 武蔵野夫人 捉まるまで 他

19: 石川淳 紫苑物語 他
辻邦生 安土往還記
丸谷才一 横しぐれ 他

20:吉田健一 文学の楽しみ ヨオロツパの世紀末 他

21:日野啓三 向う側 他
開高健 輝ける闇 他 

22:大江健三郎 人生の親戚 狩猟で暮したわれらの先祖 他

23:中上健次 鳳仙花 半蔵の鳥 他

24:石牟礼道子 椿の海の記 水はみどろの宮 他

25:須賀敦子  コルシア書店の仲間たち 他

26:近現代作家集 Ⅰ

27:近現代作家集 Ⅱ

28:近現代作家集 Ⅲ

29:近現代詩歌
 詩 池澤夏樹 選[新釈]
 短歌 穂村弘 選[新釈]
 俳句 小澤實 選[新釈]

30:日本語のために 
おもろさうし マタイ伝 日本国憲法前文 他


まずは「古事記」から、読んでみようかな。
できれば30巻、すべて読破したい!


サン=テグジュペリ・著、河野万里子・訳「星の王子さま」(新潮文庫)
子どもの頃に読んだ時にはその価値が理解できなかったのに、大人になって読み返してみると全く違う意味と価値を感じさせてくれる本がある。この本がまさにそうだ。

星の王子さま (新潮文庫)星の王子さま (新潮文庫)
(2006/03)
サン=テグジュペリ

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詩情豊かで、珠玉の言葉がちりばめられている本書は、さながら名言集のようでもある。
あまりに有名だが、その一例をあげると次のようなものだ。

「いちばんたいせつなことは、目に見えない」
「人は、自分のいるところにけっして満足できない」
「星々がうつくしいのは、ここからは見えない花が、どこかで一輪咲いているからだね…」

サン=テグジュペリは、作品を通してユーモアと皮肉たっぷりに大人を批判する。
物事を固定観念でしか捉えようとせず、本質を見る目を失ってしまった大人。
無意味な金儲けに目がくらみ、本当に大切なものを犠牲にしている大人。
自分の足で歩き、目で見て確認することを忘れてしまった、頭でっかちの大人…。
冒頭の「ぼく」の絵を理解してくれない大人達のエピソードや、王子さまが行く星々で出会う滑稽な人々の姿は、そういった大人の象徴である。
「大人=悪、子ども=善」という見方自体、ある種の固定観念なのではと感じなくもないが、大人なら誰しも身につまされる話の一つや二つはあるだろう。

しかし、この作品の主題は、恋愛哲学なのではないだろうか。
王子さまとバラのエピソード、そしてキツネとのやりとりを通じて、筆者の考える恋愛の本質が描かれている気がしてならない。

自分にとって唯一の存在だと思っていた相手が、実は他のものたちとなんら変わらないありふれたものだと気づいたときのショック。
そのありふれたものの一つを自分にとって特別な存在にするためには、我慢強く時間をかけて絆をつくること。
誰かに「なつく」と、それに付随するさまざまなものまで美しく思えて、日々が楽しくなること。
別れはつらいけれど、たとえ誰かを失っても、どこかにいると信じることで、毎日はきらきらと輝き続けること。

平易な言葉でつづられてはいるが深く心に響くメッセージである。

お話のエンディングはとても悲しい幸福に包まれている。そして、ふだんのあくせくした日常では感じられないような、静かな感動に浸ることができるのだ。
まさに、大人のための童話、である。

「ダ・ヴィンチ」2015年1月号
最近時々購読するようになった雑誌、「ダ・ヴィンチ」。
エンタメ寄りの本・漫画の紹介が多いので、実は私の趣味とは少しずれているんだけれど、とにかく600円とは思えないボリュームで、「この雑誌はすごい!」と毎月驚いている。
今月号の特集は「BOOK OF THE YEAR 2014」。

ダ・ヴィンチ 2015年 01月号 [雑誌]ダ・ヴィンチ 2015年 01月号 [雑誌]
(2014/12/06)
不明

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2014年の出版事情を振り返るとともに、更なる「積読リスト」を作るべくチェック。
他にも特別付録でコミックエッセイが付いていたり、毎号同様作家などへのインタビューや連載など、大充実の構成。
私が気に入ったのは、読み切り小説の千早茜「あかがね色の本」。
作者が物語を描くきっかけとなった、とても切ないエピソードが書かれているのだけれど、中学生らしい不器用な男女のやり取りにキュンとしてしまった。実は今まで知らなかった作家さんだけれど、どんな小説を書く人なのか、チェックしてみようかな。