妊婦と読書 ― ことばは、今も。
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ヤンソン・著、山室静・訳「たのしいムーミン一家」(講談社文庫)
ムーミンのキャラクターは有名だけれど、どんな話なのか実は全然知らなかったので、表紙がとてもかわいいこちらの本を購入。



原作はシュールだと聞いていたが、なるほど、ストーリー展開は結構はちゃめちゃで、頭の凝り固まった大人はついていくのに大変である。

めげずに最後まで読んでみて、この物語の魅力は「寛容さ」にあるのではないかと思った。
物語には癖のある登場人物ばかりが出てくる。しかし、ムーミン一家と暮らしながらも団体行動を好まないスナフキン、こわがりやのスニフ、偏屈なヘムレンさんはもちろん、人の物を悪びれず盗んでしまうトフスランとビフスランでさえも、みんなはその在り方を否定したりせず、仲間として認める。
来るもの拒まず、去るもの追わず。訪れてきたものがお腹を空かせていたら、どこの馬の骨かわからなくてもミルクを差し出す。
それぞれの個性が尊重され、みんながのびのびとしている。この寛容さが最後にはルビーを奪いに来た飛行おにまでも受け入れ、楽しい気分にさせてしまう。

「寛容」なのは人に対してだけではない。ムーミン一家は自分たちが置かれた状況に対しても寛容だ。この物語では嵐や洪水に遭ったり、夜にニョロニョロたちが襲いに来たり、魔法のぼうしによって部屋がジャングルになってしまったりと、少し不気味で不思議な事件が次から次へと起こるが、それらをも受け入れ、時には楽しんでしまう。このおおらかさ!

児童書なのですぐ読めるし、ムーミンをきちんと読んだことがない人は、1冊試しに手に取ってみてはいかがだろうか。
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