妊婦と読書 ― ことばは、今も。
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熊代亨「『若作りうつ』社会」(講談社現代新書)
化粧品をはじめとするアンチエイジング商品が巷にあふれ、芸能人の加齢を劣化と揶揄し、年齢を感じさせない中年女性が美魔女ともてはやされる――多くの人が年を取ることを忌み嫌うこの社会に違和感を覚えるのは私だけではないだろう。

そこで手にとったのがこちらの本。



40代でありながら20代の頃と同じペースで頑張り続け、うつ病になった女性や、40歳になっても「自分探し」から抜け出せない男性。筆者はこういった「うまく年を取れない」人たちが精神疾患を抱えてしまった例を挙げ、「若作りうつ」と名付けている。
「若作りうつ」の背景には、次のようなことが考えられるという。
・工業化社会の発展により、大人の働く場所と子どもの育つ場所が分離し、子育てにおいて父親が不在となってしまった
・死や老いの受容プロセスであった宗教が失われ、通過儀礼も形骸化してしまった
・病院で生まれ、病院で死ぬ人が大半を占め、死が非日常のものになってしまった
・様々な年齢の人と強制的にかかわらざるを得なかった地域社会が失われ、孤立した単身世帯、核家族ばかりになった
・上記のような状況を踏まえ、サブカルチャーやマスメディアが未成熟社会を促進させてしまっている
・上記のような状況により、バランスの良いライフサイクルが送れなくなっている

話題が拡散し過ぎていてまとまりに欠ける印象だが、いすれもまあそうなのだろうと納得のいく話ではある。
我々が加齢を受け入れがたくなっている要因は、年長者のロールモデルが見えにくいことであり、ありきたりだが、いろいろな世代の人が交流できる場を設けるのが良い、というのが結論といえそうだ。

個人的に、第5章のライフサイクルの話は、アラサーの身として、痛感するものがあった。
アイデンティティの確立に勤しむ思春期が延長して、アラサーになっても「初期成人期」に移行でない人は多いのではないか。自分磨きの段階から抜け出せず、「結婚して自由がなくなったら嫌だ」と思い、パートナーをはじめとする家族に重点をずらしたライフスタイルに移行できないのは、その典型的なパターンといえよう。
そして「長すぎる思春期」は自由なようで、(まぁ、エンジョイしている人もいるかもしれないが、少なくとも私から見ると)しんどい状況なのだ。
「老齢」にはまだ意識が及ばないが、結婚して子どもができれば次のステップに強制的に進めるのではないかと思ってしまうのは、独身者の幻想だろうか。

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