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松林弘治「子どもを億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい」(メディアファクトリー)
タイトルはぎょっとするが、プログラミングのことを全く知らない人を対象に、難しい言葉を一切使わず、プログラミング教育の概要を書いた良書。



本書はプログラミング教育を推奨するオバマ大統領の言葉の紹介からはじまり、IT業界の成功例、世界各国のプログラミング教育の現状、日本のプログラミング教室の紹介をしたのち、そもそもプログラミングとは何か、どんな意味があるのかを説明していく。さらに、教育用プログラミング言語やイベントの紹介を通じて、子どもにプログラミング教育を受けさせたいと思っている親の背中を押すような構成になっている。

プログラミング教育の現状についてはすでに知っていたので、私にとっては「そもそもプログラミングとはなにか」を説明した章がとても勉強になった。「アルゴリズム」と言えばNHKの「アルゴリズム体操」くらいしか知らない私のような人でも理解できるよう、簡単な算数の問題や日常生活の問題に置き換えて説明している点がとてもやさしい。(ちなみに、「アルゴリズム」とは問題を説く手順、その手順を書き下したものが「プログラム」であると学んだ)
また、最近さまざまな教育用プログラミング言語を耳にし、素人にはその違いが分からず混乱がちだが、主要なものがまとめて紹介されているので便利である。

プログラミングの世界は日進月歩で今日学んだものがすぐに使えなくなり、常に学習し続けなければならない、という現実の厳しさにはやはりちょっと躊躇してしまう。また、ブロックを並び替えるだけの教育用のプログラミング言語と実際のプログラミング言語とではレベルに大きな差があり、一部の人を除いて、本格的なプログラミングを学ぶのはハードルが高いように感じてしまった。

しかし、デジタルに囲まれて生きている今、漠然と「仕組みのわからないものに支配される恐怖」があるので、身の回りにあるものが実際どういう仕組みで動いているのかを知っておくことは、子ども・大人を問わず、必要なことなのではないだろうか。
そしてそれだけでなく、本書を読むとプログラミング教育とは子どもの創造性を育むものだと実感できる。我々はプログラミングというとひたすらパソコンに向かう、非人間的で無味乾燥なもの、と思いがちだが、そうではなく、プログラミング教育は取り組み方次第で人とのコミュニケーションを生む、クリエイティブで魅力的なものだと感じられるだろう。

それにしても、このタイトルにしたことにより、本来届けたい読者に本書が届かなくなってしまっている気がする。
「おわりに」から察するに、筆者もこのタイトルにすることに戸惑いがあったのではないか?
本の内容とタイトルにギャップがあるのが残念。

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