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谷山浩子「Amazonで変なもの売ってる」(イースト・プレス)
幼少期にNHKの「みんなのうた」で「まっくら森の歌」に出会って以来、私がひそかに「不気味メルヘンの女王」と呼び、尊敬してやまない(?)シンガーソングライターの谷山浩子さん。
彼女が小説を書いていたと知り、購入してみたのがこちら。



谷山浩子さんの小説なんてきっとさぞかし意味不明なのだろう、と期待して(?)読んでみたが、期待を裏切らない訳の分からなさである。小説の中でも「谷山浩子ワールド」は健在だった。

前半は、それでもまだ理解できる。ミカルとハルルがAmazonで売られている変なものを買ったことをきっかけに「見えない族」と知り合い、不可思議な現象に巻き込まれていく。
あらすじから、アイロニーや主張のようなものを感じ、次のように解釈もできる。

ミカルとハルルが同じものを全く違う姿かたちで捉えていることから・・・人は自分の解釈(フィルター)を通じてしか現実を見ることができない。
「ザザホン」の話から・・・近頃の人はケータイを通じて人とつながることに躍起になり、人からどう見られるかばかりを気にするあまり、身動きがとれなくなっているが、それは本末転倒である。
ミカルが占い師の水鏡アリアを訪れる話から・・・占いは心の鏡。他人から占い結果を聞いていても、結局は自分にとって都合の良い解釈をしているだけである。

と、私はこのように解釈したが、後半のお風呂の話以降、特にハルルが液体化したあたりからは不可解度がグレードアップしすぎて、お手上げ状態。

お父さんが存在しなかったことになっている!
液体化して、水道から出てきたハルルはどうなっちゃったの!

お父さんは「見えない族」の者で、お母さんは「見えない族」が見える「見える族」だから、その子どもであるミカルとハルルは「見えない族」が見えたのか?(自分で書いていてこんがらがってきた)

謎が謎のまま終わっていて、不気味な後味が残って、なんとも消化不良である。
でも登場人物の会話のやりとりは面白く、くすっと笑ってしまう。そして不可解な世界を描きながらも、Amazonやヤマト運輸などが出てきて、妙にリアリティのある設定のミスマッチさ。この発想は誰にもまねできないだろう。さすが谷山浩子さん。
もしかしたらこの小説に意味なんてなくて、ただ好き勝手に書いただけの作品なのかもしれない。そのほうが納得がいくかも。だって谷山浩子さんだし。

とりあえず、ハルルはミカルのとばっちりを受けすぎてひどい目にあっている、という点は、間違いないはず。

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