妊婦と読書 ― ことばは、今も。
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佐渡島庸平「ぼくらの仮説が世界をつくる」(ダイヤモンド社)
講談社で『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』などの大ヒット漫画の編集を担当したのち、作家エージェントのコルクという会社を立ち上げた、出版業界で有名な佐渡島氏の仕事論。



非常に共感できる部分もあるが、職種や業界が異なるとそうともいえない部分もあると感じた本だった。
たとえば、前半に書かれている、「今あるデータ(類書の分析など)から企画を立てると前例主義的になりがち。みんなが賛同するような企画は新しいものではない。既存のデータをもとに新規の企画を立てるのではなく、自分の感性を大切にせよ」という部分。
その後で、自分で仮説を立ててから検証をするべし、と検証のステップを入れてはいるものの、自分に都合の良い情報ばかりを集めて企画が 独りよがりのものになる危険性があると感じた。漫画のようなエンタメ系だと感性が求められるので、自分の感覚を大切にして良いのかもしれないが、業界が異なるとまた状況は変わってきそうだ。
しかし、後半にある自分の意見を大切にする、という部分はどの業界でも通じることだろう。会議などで安易に付和雷同していると、次第に自分の意見が分からなくなってくる、という経験はある。

なるほどな、と思ったのは、プロの文章を読むよりも友人の書いた他愛もないSNSの投稿を人々が読んでしまう原因を分析した第3章だ。これは親近感によって人が感じる面白さが変わるからだ、という仮説を立てた筆者は、いかに作家と読者の接点を設け、親近感を持ってもらうかを検討している。最近作家の講演を気軽に聴ける機会が増えており、作家と読者の距離が近くなっているが、その背景にはこうした「親近感」を求める傾向が影響しているのだろう。

本筋から少々離れるが、文中にしばしば登場する『宇宙兄弟』の小山氏のエピソードが印象的だった。一本の線を描くための定規にまでこだわる彼の仕事への姿勢とたゆまぬ努力、そして本当に好きなことを仕事にしている人の強さを感じた。
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